はじめに
国際結婚。
その言葉を聞くと、多くの人は「大変そう」「文化の違いで苦労しそう」といったイメージを抱くかもしれません。
実際、私自身もそう思っていました。
しかし、今こうしてベトナム人の妻と並んで笑い合い、ささやかながらも穏やかな毎日を送っていると、「思い切って一歩踏み出してよかった」と心から感じています。
私たちが出会ったのは、仕事で訪れたホーチミン市でのこと。
初めての東南アジア。慣れない現地の食事、賑やかな街並み、そして何より、流暢な英語や日本語を話す人が少ない環境。
そんな中、たまたま入った小さなカフェで、彼女は笑顔で声をかけてくれました。
「困っていますか?」と片言の日本語で話しかけられたのが、すべての始まりでした。
最初は、ただの旅先の親切な現地の人。
しかし、何度か食事を共にするうちに、彼女の優しさと素朴さ、そして家族思いの姿勢に惹かれていきました。
「この人ともっと深く知り合いたい」と思ったのは、交際をスタートしてわずか数週間後。
とはいえ、距離と文化の壁は想像以上に大きかったのです。
交際中は、言葉の壁や習慣の違いから、時にはすれ違いや喧嘩もありました。
ですが、お互いに歩み寄ることで関係は深まり、次第に「この人となら結婚しても大丈夫」と思うようになりました。
本記事では、そんな私たちが経験した「出会い〜結婚〜ビザ〜結婚生活」のリアルなエピソードを交えながら、
これからベトナム人女性との国際結婚を考えている方に向けて、
- 結婚手続きの流れ
- ビザ取得の方法
- 結婚後の文化ギャップと乗り越え方
- 幸せな結婚生活を築くコツ
など、すぐに役立つ実践的な情報とドラマチックな体験談をお届けします。
この記事が、あなたが国際結婚の一歩を踏み出すきっかけとなり、
「ベトナム人女性と心から幸せになれる未来」の参考になることを心から願っています。

ベトナム人女性との出会いと交際の始まり
私たちの出会いは、仕事で訪れたベトナム・ホーチミン市でのことでした。初めての東南アジア出張で、慣れない環境に戸惑っていた私に、彼女はカフェで笑顔で声をかけてくれました。
彼女は、家族を大切にし、日々の生活を丁寧に過ごす姿勢が印象的でした。
交際を始めてからは、言葉の壁や文化の違いに戸惑うこともありました。例えば、彼女の家族との食事の際には、ベトナムの伝統的なマナーや習慣を学ぶ必要がありました。食事の際には、目上の人に先に箸をつけてもらう、食事中は静かにするなど、日本とは異なるルールがありました。
また、彼女の家族との交流も大切にしました。ベトナムでは、家族の絆が非常に強く、結婚を考える際には家族との関係が重要視されます。彼女の実家を訪れた際には、手土産を持参し、丁寧な挨拶を心がけました。家族との食事や会話を通じて、信頼関係を築いていきました。
交際を続ける中で、私たちはお互いの文化や価値観を尊重し合うことの大切さを学びました。例えば、彼女が日本語を学ぶ努力をしてくれたこと、私がベトナム語の挨拶や簡単な会話を覚えたことなど、互いに歩み寄る姿勢が関係を深める鍵となりました。
このように、出会いから交際、そして結婚を決意するまでの過程は、決して平坦な道のりではありませんでした。しかし、お互いを思いやる気持ちと、文化の違いを受け入れる柔軟性が、私たちの関係をより強固なものにしてくれたと感じています。

ベトナム人女性との出会いと交際の始まり
私が妻と出会ったのは、今から約5年前。
滞在先近くのカフェで一人でコーヒーを飲んでいると、彼女は慣れない日本語で話しかけてきました。
「日本の方ですか?よかったら少しだけお話ししませんか?」
その優しい声と気さくな雰囲気に私は一瞬で安心感を覚えたのです。
彼女は大学で日本語を学んでいる学生でした。
日本文化に興味があり、いつか日本に行きたいという夢を持っているとのこと。
その日をきっかけに、私たちは頻繁に会うようになりました。
仕事の合間に食事をしたり、観光地を一緒に巡ったり。
彼女の家族とも紹介され、ホームパーティに招かれることもありました。
ベトナムの人々の温かさや、彼女の家族を大切にする姿勢は、私にとって新鮮であり、とても魅力的に映りました。
ただ、交際が進むにつれて、やはり文化や考え方の違いによる戸惑いもありました。
- 連絡頻度や返事の速さに対する考え方
- 食事や生活リズムの違い
- 結婚や家族に対する価値観のギャップ
たとえば、彼女は「毎日必ず連絡を取りたい」と考えていましたが、私は当初そこまでの頻度を重視していませんでした。
そのすれ違いから、時には喧嘩に発展することもありました。
しかし、私たちは話し合いを重ねることで、少しずつ理解を深めていきました。
私は彼女の気持ちに寄り添うように意識し、彼女もまた私の仕事の忙しさを理解しようとしてくれました。
そして、交際をスタートして1年が経つ頃、私は日本への帰国が決まってしまいました。
自然と「このまま遠距離になるなら、いっそ結婚を考えよう」との想いが強くなりました。
思い切ってプロポーズしたのは、日本に戻る前夜。
夜景が美しいホーチミンのサイゴン川沿いで、私はストレートに気持ちを伝えました。
「一緒に日本で生活しないか?」
彼女は驚きながらも、涙を浮かべてうなずいてくれました。
あの瞬間の表情は、今でも忘れることができません。
こうして私たちは、文化も国境も超えた結婚に向けて、新たな一歩を踏み出したのです。

国際結婚の手続き:日本とベトナムの違い
ベトナム人女性との結婚を考える際、手続きの流れや必要書類について理解しておくことは非常に重要です。日本とベトナムでは婚姻手続きの方法や必要書類が異なるため、事前にしっかりと確認しておきましょう。
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日本で先に結婚手続きを行う場合
ベトナム人配偶者が日本に在住している場合、以下の手順で手続きを進めます。
- 婚姻要件具備証明書の取得
ベトナム人配偶者は、駐日ベトナム大使館で「婚姻要件具備証明書」を取得します。必要書類は以下の通りです。- 婚姻要件具備証明書の申請書
- パスポート
- 婚姻状況証明書(ベトナムの人民委員会発行)
- 在留カードまたは住民票
- 日本の市区町村役場で婚姻届を提出
必要書類を揃えて、日本の市区町村役場に婚姻届を提出します。必要書類は以下の通りです。- 婚姻届
- 日本人配偶者の戸籍謄本
- ベトナム人配偶者の婚姻要件具備証明書
- ベトナム人配偶者の出生証明書(日本語訳付き)
- パスポート
- 駐日ベトナム大使館で婚姻登録
日本での婚姻届受理後、駐日ベトナム大使館で婚姻登録を行います。必要書類は以下の通りです。- 婚姻届受理証明書(ベトナム語訳付き)
- パスポート
- 婚姻登録申請書
ベトナムで先に結婚手続きを行う場合
ベトナム人配偶者がベトナムに在住している場合、以下の手順で手続きを進めます。
- 婚姻要件具備証明書の取得
日本人配偶者は、在ベトナム日本大使館または総領事館で「婚姻要件具備証明書」を取得します。必要書類は以下の通りです。- 証明書発給申請書
- 戸籍謄本
- パスポート
- ベトナムの人民委員会で婚姻登録
必要書類を揃えて、ベトナムの人民委員会で婚姻登録を行います。必要書類は以下の通りです。- 婚姻登録申請書
- 婚姻要件具備証明書
- パスポート
- 健康診断書(ベトナムの公立病院発行)
- 日本の市区町村役場で婚姻届を提出
ベトナムでの婚姻登録後、3ヶ月以内に日本の市区町村役場に婚姻届を提出します。必要書類は以下の通りです。- 婚姻届
- 婚姻登録証明書(日本語訳付き)
- 戸籍謄本
- パスポート
手続きの注意点
- 書類の翻訳:ベトナム語の書類は日本語に、日本語の書類はベトナム語に翻訳する必要があります。
- 手続きの順序:配偶者がどちらの国に在住しているかによって、手続きの順序が異なります。
- 最新情報の確認:手続き方法や必要書類は変更される可能性があるため、事前に大使館や役所に確認しましょう。
実際に私たちも、手続きの際には書類の不備や翻訳ミスで何度も修正を求められました。特に、ベトナムの人民委員会での手続きでは、健康診断書の内容や書式に厳しい指定があり、再度病院を訪れることになったこともあります。
また、婚姻要件具備証明書の取得には、双方が揃って窓口に出向く必要があり、スケジュール調整にも苦労しました。
これらの経験から、事前に必要書類をリストアップし、余裕を持ったスケジュールを組むことの重要性を痛感しました。
手続きは煩雑ですが、一つ一つ丁寧に進めていくことで、無事に結婚を成立させることができます。
参考サイト:

文化の違いと結婚生活のリアル
結婚してから初めて気づく文化の違いは、想像以上に多く、時には戸惑いや衝突の原因になることもありました。私たちもまさにその典型でした。
食文化のギャップ
結婚当初、まず直面したのは「食事の違い」でした。
ベトナム料理は野菜中心でヘルシーですが、香草や魚醤(ヌックマム)など独特の調味料が頻繁に使われます。私は最初、この匂いにどうしても馴染めませんでした。
一方で、妻は味噌汁や焼き魚の「塩味」を最初はしょっぱく感じていたようです。
解決策は「お互いの料理を一緒に作ること」でした。妻が私にフォーの作り方を教え、私は妻に肉じゃがのレシピを伝える。こうした日々の積み重ねで、食卓は国際色豊かなものへと変わっていきました。
家族との関わり方の違い
ベトナムでは「家族が最優先」という考え方が根強くあります。
妻は結婚後も毎日のように母国の両親と電話をしたり、収入の一部を仕送りしたりしていました。私にとっては正直、最初は理解しづらいものでした。
ですが、ある年のテト(旧正月)でベトナムの実家を訪問したとき、親戚一同が集まり、とても温かく迎えてくれたことで、その意味が分かりました。
「家族は常に支え合うもの」。それは日本以上に強く、そして自然な文化だったのです。
コミュニケーションの壁
言葉の違いも生活の中で頻繁にぶつかりました。
特に怒ったときや感情的な時に、うまく自分の気持ちが伝わらないことは大きなストレスでした。
そこで、私たちは次のような工夫をしました。
- 夫婦共通の「シンプルな言葉」で話す
- LINEやGoogle翻訳を活用して誤解を防ぐ
- 月に一度は「不満や希望を正直に話し合う日」を設ける
これらの努力によって、言葉だけでなく気持ちのズレも少しずつ解消されていきました。
ベトナム流の愛情表現に戸惑う
妻は非常に愛情表現が豊かです。外出先でも手を繋いだり、愛の言葉を頻繁に口にしたりすることに、最初は私は照れてしまいました。
しかし、今ではそれが日常となり、むしろ私の方から「今日はありがとう」「愛してる」と伝えるようになりました。
文化の違いは、時に新しい自分を引き出してくれるものなのです。
まとめ:違いを楽しむ姿勢が大切
結婚生活は、違いを「受け入れる」のではなく「楽しむ」ことで豊かになります。
今では、朝食は日本風、夕食はベトナム風、週末は二人でベトナム料理店に出かけるのが習慣です。
私たち夫婦は、違いを超えて、お互いの文化を尊重し合うことで、確かな絆を育むことができています。
文化ギャップは乗り越えられる。そしてその先には、日本だけでは得られない「二人だけの特別な幸せ」が待っているのです。

国際結婚の注意点とトラブル回避法
ベトナム人女性との国際結婚は、多くの魅力と可能性を秘めていますが、文化や価値観の違いからくるトラブルも少なくありません。ここでは、私自身の経験を交えながら、注意すべきポイントとその対処法をご紹介します。
⇒トラブル回避のポイントをまとめたQ&Aはこちら
1. コミュニケーションの壁
言語の違いは、日常生活の中で予想以上に大きな壁となります。私たち夫婦も、些細な誤解から口論に発展することがありました。
- 対処法:共通の言語を学ぶ努力をする。私たちは、お互いの母国語を少しずつ学び合い、理解を深めました。
- 翻訳アプリの活用:Google翻訳などのアプリを使って、意思疎通を図ることも効果的です。
2. 文化の違いによる価値観のズレ
ベトナムと日本では、家族観や生活習慣に違いがあります。例えば、ベトナムでは家族との結びつきが非常に強く、頻繁な連絡や仕送りが一般的です。
- 対処法:お互いの文化を尊重し、理解し合うことが大切です。私たちは、定期的に家族について話し合い、互いの価値観を共有しました。
- 👉よくある質問をチェック!
3. 経済的なトラブル
金銭感覚の違いから、経済的なトラブルに発展することもあります。私たちも、生活費の使い方や貯金の考え方で意見が食い違うことがありました。
- 対処法:家計の管理方法を明確にし、収支を共有することで、信頼関係を築くことができます。
4. 手続きの複雑さ
国際結婚には、ビザの取得や婚姻手続きなど、複雑な手続きが伴います。私たちも、必要書類の準備や手続きの進め方で苦労しました。
- 対処法:専門家に相談することで、スムーズに手続きを進めることができます。例えば、アマート行政書士事務所のような専門機関に依頼するのも一つの方法です。
5. 家族や周囲の理解
国際結婚に対して、家族や周囲の理解を得ることが難しい場合もあります。私たちも、最初は家族から反対されましたが、時間をかけて理解を得ることができました。
- 対処法:パートナーの人柄や関係性を丁寧に説明し、信頼を築く努力が必要です。
まとめ
国際結婚には、多くの魅力と同時に、さまざまな課題が存在します。しかし、お互いを尊重し、理解し合うことで、これらの課題を乗り越えることができます。私たち夫婦も、数々の困難を乗り越え、今では幸せな結婚生活を送っています。
以下の動画も参考になりますので、ぜひご覧ください。

よくある質問(FAQ)

Q1. ベトナム人女性との結婚手続きにはどれくらいの時間がかかりますか?

A1. 手続きの進行状況や必要書類の準備状況によりますが、一般的には数ヶ月から半年程度かかることが多いです。詳細な手続きについては、こちらをご参照ください。

Q2. 言葉の壁を乗り越えるためにはどうすれば良いですか?

A2. お互いの言語を学ぶ努力をすることが大切です。また、翻訳アプリの活用や、共通の言語でのコミュニケーションを心がけることも効果的です。

Q3. 文化の違いによるトラブルを防ぐには?

A3. お互いの文化を尊重し、理解し合うことが重要です。定期的な話し合いや、相手の文化に触れる機会を持つことで、トラブルを未然に防ぐことができます。

Q4. 経済的なトラブルを避けるには?

A4. 家計の管理方法を明確にし、収支を共有することで、信頼関係を築くことができます。また、定期的な家計の見直しも効果的です。

Q5. 家族や周囲の理解を得るには?

A5. パートナーの人柄や関係性を丁寧に説明し、信頼を築く努力が必要です。時間をかけて、少しずつ理解を得ることが大切です。

まとめ
ベトナム人女性との国際結婚は、決して簡単な道ではありません。
文化の違い、言葉の壁、手続きの煩雑さ…。どれもが私たちにとって大きな試練でした。
実際、結婚当初は些細なことで衝突することも多く、互いに戸惑いの連続でした。
しかし、そんな困難をひとつずつ乗り越えてきたからこそ、今では心から「この人と結婚してよかった」と思えるのです。
何気ない日常の中での笑顔。お互いの文化を尊重し合いながら歩んでいく毎日。
それは、国際結婚だからこそ得られた、かけがえのない幸せです。
これからベトナム人女性との結婚を考えているあなたへ。
手続きや文化の違いに不安を感じることもあるでしょう。ですが、それ以上に素晴らしい出会いと、人生を豊かにする経験があなたを待っています。
まずは一歩踏み出し、相手を理解することから始めてみてください。
私たちの経験が、少しでもあなたの背中を押すきっかけになれば幸いです。
▼ 詳しい手続き方法はこちらも参考にしてください。
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